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俺は高校三年生の秋津 静。
残念なことに受験勉強やバイトに追われる日々を送っている。
更に残念なことに秋津 静は居ても秋津 動はいない。
どうでもいいか…
季節は二月の下旬に入り肌寒い風が吹いている。
俺は現在学校の教室で大人しく上半身裸で授業を受けていた。
何故かって?
俺に聞くなよ。
周りは俺を蔑んだかのような淀んだ目で見ている。
この視線が気持ち良いなんて思ったことはない。
一人。唯一、一人だけ俺と斜め左前の対角線上に座っている眼鏡を掛けたイケすかない面、略してイケメンが俺を見て笑いを含んでいた。
あのイケメンの名前は蔵井 喜助(クライ キスケ)
事の発端はアイツから始まったんだ。
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