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バケツプレイか。新しいな。
そんなことを思いながら頭の中でバケツプレイの内容を思い描いていると、突如喜助が俺に向けてバケツを投げてきた。
俺は反射神経など下の下だ。
代わりにと言ってはおかしいが頭は多少回る。
見事にバケツの中に入っていた水は俺の首から下を全て濡らしジャージだけではなくパンツまでびしょびしょになった。
しかし、これで思ったのだ。
あの時教室で感じた周りからの視線は興味ではなく計画的な視線だった。
「はぁ…ったく…」
俺はジャージの上だけを脱ぎ深く溜め息を漏らす。
と、いうことはだ。
きっと今頃クラスの奴等は俺の制服を水浸しにしているだろう。
「キヒヒっ ビビったっしょ!? わりぃわりぃっ」
喜助は笑いながら俺の足元に落ちているバケツを拾って男子トイレに戻す。
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