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おかしい。流れからしておかしい。
別にアンタの授業で脱いだわけではない。
いや、脱いではいるが故意ではない。
「先生。話せば分かる。これには深い訳がある」
俺は弁解しようと一先ず先生を落ち着かせることにした。
「大丈夫だ秋津。俺はお前を三年間見ている。何も言うな。分かっている。」
ダメだ。話が通じない。
絶対三年間俺を見てない。
奴は地底人か何かに違いない。
証拠として髪がない。
きっと地面から出てくるときに頭とアスファルトから起きる摩擦にやられたのだろう。
可哀想に…
「秋津。何で俺の頭を見て涙を流している…」
そんなイレギュラーな事件があったものの昼食の時間には制服の三分の二が乾いておりシャツを羽織りネクタイを締めブレザーを着ることで事を終えた。
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