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怖じ気づくことはないな。
良し…行こうか。
そして俺は路地裏に足を踏み入れた。
その瞬間―――――――。
―――――ッ!
身体が引っ張られる感覚ッ!?
まるでN極がS極を磁力によって引き寄せるような引力。
俺の足は地面から離れ腹部を前に突き出した体勢で見えない何かに引っ張られていく。
これは…マズイかもしれない。
頭の中に一瞬でありえない光景が予知される。
いや、それが予知なのか想像なのかは俺は知らない。
知る術は…ない。
しかし―――――ありえないとは思っていても、見えてしまった。
迫る俺日本刀のような鍔なし刀の切っ先を突き出し待ち構える“少女”の姿が――――――――――。
「死んだか?悪いな、必要なんだ。」
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