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ここは、どこなんだろう。もしかしてもう天国に着いたのかな?頭が真っ白だ。体もふわふわしてる。そうだ、天国なら神様に挨拶に行かなきゃ。お初にお目にかかります、よろしくお願いいたしますって。よし、起きなきゃ。
妙に重い瞼をゆっくりと開くと、何故か1人の男子が私を心配そうに覗きこんでいた。しかもよく見るとうちの学校の制服だ。………あれ、この子も仲間なのかしら?じゃないとここにいないよね…
私がじっと見つめていると、男の子は優しい声で
「よかった、気がついたんだね。意識が戻らなかったらどうしようかと思ったよ。」
と、くしゃっと笑ってみせた。
…綺麗な顔してるなぁ。私とは比べ物にならないくらい、純粋で希望に溢れた瞳をしている。わ、色白い。世間で言う「イケメン」の部類に入るタイプだな、こりゃ。
………というか一体ここはどこなんだろうか。この男の子は―――?
いっぺんに聞いてもしょうがないので、自分の頭を整理するためにも、まずこんな質問から始めることにした。
「……ねぇ、いくつか聞きたいんだけど。」
「ん?なんだい?」
「あの、君ってもしかして死んでる?」
私の質問があまりに意味不明だったのか、彼は複雑な表情を浮かべた。
「いや生きてるけど…ってか君も生きてるけど?」
……ん?
今、私も生きてるって言ったよね…
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