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理由は不明だが、ドグノリア帝国軍が攻撃の手を止め、引き下がった事で戦争は終わった。
それから、数週間が経つ。
城の中にある自室に、マリアはいた。
マリア「………」
膝を抱えて、毛布に包まっている。
マリア(どうして……)
ずっと、悔やんでいた。
マリア(どうして、命を掛けてまで、私を……)
零さんが助けてくれたのは知っている。 だけど、行方不明になっているなんて……。
マリア(………あ、そうか)
約束したんだ。
零さんが私を守り、私が零さんを守る、って――。
マリア(私のせいで、零さんは……)
抱えた膝に、顔を埋める。
マリア(私が、零さんを……、殺した)
殺したんだ、私が――。
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