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目を開けるとそこには、きれいな花々が咲き誇る"楽園"だった……
まさに"楽園"。
今まで生きてきた世界がちっぽけに見えた。
風景に目を奪われていた俺は、人の気配に気付けないでいたんだ。
「どなたですか?」
透き通るような声。
俺はゆっくりと振り替える。
そこには、大小を腰に差した御侍さんが立っていた。
黒くしなやかな髪は腰の辺りまで伸びていて、それを高い位置で束ねている。
大小を腰につけていなければ確実に女性であると判断してしまうほどの美貌。
俺は、初めて見た彼をただただ見つめていた。
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