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見晴らし台を囲む20cmほどの壁を乗り越えてきた川合は、さも当然のように真弘の隣に座り込んできた。
真弘も川合にならって身体を起こした。
「真弘センパイ、寝てて良いのに」
「んー、いいや。人が居ると落ち着かないし」
「…へぇー。嘘なんかついちゃって、後悔するんじゃないの?」
(…ハア?なに言ってんだコイツ)
「…うそ? なんで俺がお前なんかに嘘つかなきゃなんないんだよ?」
川合が言っている意味が分からず、首を傾げる。
…しかし、なにか敵意めいたものは感じてとれた。
が、
やっぱり心当たりはない。
、
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