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なかなか面白そうだ。
ガイアスの後を歩きながら、そう感じる。
この男、つねにけだるそうな雰囲気を纏っているため、一見貧弱そうに見えるが、身のこなしに無駄がない。
無意識のうちに足音を消しているのがいい例だろう。
そんなふうにして、ガイアスを観察していると、教室の姿が見えてくる。
「お前はここで待ってろ、俺が呼んだら教室に入ってこい。」
そう言ってガイアスは教室に入っていく。
「あ~、お前ら全員来てっか~?いねー奴は手を挙げろ」
「「「「無理です先生」」」」」
教室内から聞こえるやりとり。どうやらガイアスの適当さは筋金入りのようだ。
「今日はお前らにビックニュースだ。転校生がいる」
ーーマジすか? 男ですか?女ですか? 格好いいですか?
ガイアスの知らせににわかに騒がしくなる教室。
「見りゃわかるさ。つー訳で入ってこい」
その言葉に従い、僕は教室の中に足を踏み入れた。
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