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「「「「「……え?」」」」」
教室に入ったとたんに耳に入る、幾重にも重なった驚愕の声。
生徒達を見渡せば、皆開いた口が塞がらないとでも言わんばかりの間抜け顔だ。
予想通りの反応だが、実際に見るとなかなかに愉快だ。
そんな風に生徒達を観察していると、ライルとふと目が合う。
ライルは僕を見ると、にやりと口角をつり上げ、ウインクをしてくる。
この反応は些か以上に予想外。やはり面白いライル=ロゼット。
「なんだお前ら知り合いか?だったら丁度いい。適当に質問でも親睦会でもしといてくれ。俺は寝る」
生徒達の様子を見たガイアスはそう言い、宣言通り寝入ってしまった。
いやいや、寝るってなんだよ。適当過ぎんだろあんた。
まあ、いいや。とりあえず、自己紹介くらいはしておこう。
「シアン=フレイル。これからよろしく。」
名前と一言だけの簡単な自己紹介。しかし、これに反応する奴はいなく、いまだに全員間抜け顔のままだった。
訂正、ライルだけは一人ニヤニヤ笑ってた。
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