任務開始!

2/14
前へ
/154ページ
次へ
 任務完了から数日後、僕は冥界の自室にて寛いでいた。  床を埋め尽くすほどの漫画やライトノベル。  テレビに映る、美麗なアニメーション。  この場所は僕にとっての天国だと言っても過言ではないだろう。 ーーーコンコン  突如として、無機質なノックが鳴り響く。  いったい誰だろうか?僕の至福のひとときを妨げるのは。 「シアン、ヘル様がお呼びだ。お前に命じたい任務があるらしいぜ」  扉ごしに聞こえる同僚の声。 「そうかい。分かった。今いくよトム」 「誰がトムだ!いいか!俺は…………  僕は着々と身支度を整えていく、なにやら雑音が聞こえるがそれはきっと気のせいだろう。 「…………グハッ!」  支度を手早く終え、扉を開けて長くのびた廊下へと歩き出す。  そのときに扉がなにかに激突したような気もするが、それもきっと気のせいだろう。
/154ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3439人が本棚に入れています
本棚に追加