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光が収まると、そこは部屋の中ではなく、屋外。
辺りを見渡すと、一面に広がる青空とそびえ立つ城?みたいな建物、僕を見て警戒と恐れが混ざったような顔をしている少年少女達。
ふむ……どうやら無事目的地に着いたようだね。
「お前はいったい誰だ?」
整った顔立ちの銀髪が僕に問いかけてくる。肩で息をしているし、コイツが死神を殺した奴だろう。
「僕はしがない冥界の使いさ。好きなように呼んでくれたまえよ」
「……冥界の使い、この学園になんのようだ?」
警戒心を剥き出しにし、剣を構えながら銀髪は尋ねる。
「罪人を裁きに来たのさ。禁忌召喚をした三人と死神を殺した一人、この四人を差し出してくれれば、君らの命は保障しよう」
「そうか、死神を殺したのは俺だ。悪いがあの三人は殺させない。俺の前では誰一人死なせない!」
そう言って僕に剣を向ける銀髪。
誰一人死なせない!とか言っているがさっき死神殺していることはツッコンではいけないのだろう。
「そう……じゃあその三人は君を殺した後で殺させて貰うことにするよ」
この言葉を皮切りに、僕と銀髪の戦いは始まった。
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