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そう、あなたに出会ったのは、
運命だった。
今でも、そう、信じてる。
―――
「…今日も上手く歌えなかった…」
二人の部屋。テーブルにうなだれるCra。もう見慣れた、いつもの光景だ。
Chihiroがタバコに火をつけようとすると、Craがそのタバコを取り上げ、ムッとした顔を見せる。
「…何よー。返せよタバコ!」
「あかんー!Chihiroは吸いすぎや、ヘビースモーカーすぎるん!」
「何やねんCraさんかて吸う癖に。」
「だから…」
カチッ シュボッ
Craはタバコに火をつけると、大きく肺に煙を入れ、一気に吹き出し、ニヤッとこちらを見た。
「うちがこれを半分吸ったら、吸ってもええよ?」
どう考えても舐めている。
はぁ…
そうため息をつき下を向いた瞬間、
「Chihiro。」
下顎に冷たい指の感触。
その指わChihiroの唇を割居るように入っていき、舌先に指の感覚がある。
「んっ…!?…」
どういう事だか分からない。
ChihiroはCraの指から逃げるように口内で舌を動かした。
「んんっ!!ん!」
それが更なる涎を呼ぶのをChihiroは知らなかったのだろうか。
Chihiroの首筋には涎の跡が糸をひいていた。
「指、唾液まみれだから吸って。」
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