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「どうしたんですか?」
「お前は、俺が他の女から貰ったチョコを食っても嫌じゃないのか?」
そりゃあ…
「嫌か嫌じゃないかって聞かれたら嫌ですけど…。だけど、そっちの方が確実に美味し…んッ!?」
後頭部をグイッと掴まれたかと思ったら…
すぐ目の前に、モジャ男の顔があって…
唇に、柔らかい感触。
キスされていることに気づくまで約30秒。
私の言葉を遮って、これ以上何も喋らないように唇ごとモジャ男の唇に包まれていた。
一旦、唇を離すとモジャ男が真剣な顔をして私の顔を覗き込んだ。
「…俺が、愛してる女は誰だ?」
「私…?」
「正解。つーか、何で疑問形なんだよ?ひよりが一生懸命作ったチョコは、どんなに高級なチョコよりも美味いに決まってんだよ。もっと、自信持てよ。俺は、お前にたくさん愛情を注いでるつもりなのに…足りないか?」
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