ガトーショコラ

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…………。 ていうか、苦し… 「ん~っ、ん~っ…」 「あ。わりぃ。」 漸く、モジャ男が私の口を塞いでいた手を放してくれた。 その瞬間、おもいっきり空気を吸い込んだ。 「すぅ~っ、はぁ~っ…。もうっ!!いきなり何するんですか!!」 モジャ男を睨みつけても、全く悪びれた様子もなく… 「………はぁ。」 逆に、ため息をつかれてしまった。 まるで、私が何かやらかした感じ。 意味がわからず首を傾げていると、モジャ男が私の耳のそばまで口を近づけて… 「ボソッ 雅人は、咲ちゃんのことが好きなんだぞ?それなのに、義理チョコだって言ったらヘコむだろ。確かに、あのチョコが本命だとは思えないけど。チョコを貰ったこと自体に喜んでいるんだから、そっとしておけ。あまりにも可哀想だから、お前が作ったクッキー早くあげろよ。」 そう言っていた。 .
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