1383人が本棚に入れています
本棚に追加
/60ページ
まぁ、味見して不味かったところでどうしようもないし…
失敗しても、枢には手作りのチョコをあげた方がいいってお兄ちゃん言ってたし。
ま、いっか。
「おはよーって、ひより!?お前、ずっと起きて作ってたのか?」
お兄ちゃんが、驚いた顔をしてキッチンに入ってきた。
あぁ、もう朝なんだ…
ヤバい、一睡もしてないよ…
「うん…」
「そうか…。頑張ったな。体調が悪くなったら、すぐに保健室に行くんだぞ?」
お兄ちゃんは、心配そうな顔をしながらそう言うと優しく頭を撫でてくれた。
「ん。」
「じゃあ、朝メシ食うか。母さん、まだ寝てるみたいだからお兄ちゃんが作るよ。ひよりは、着替えてこいよ。」
「わかったぁ…」
自分の部屋に戻り、制服に着替えていると自分の匂いが気になった。
…何だか、全身から甘いお菓子の匂いがしてるのは気のせいかな?
お風呂に入るにも、時間がないし…
仕方ないけど、このまま学校に行くか。
.
最初のコメントを投稿しよう!