ガトーショコラ

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「……郁斗と同じ高校に入学したり、バスケ部に入部したり…回りくどいことばっかりして時間はかかったけど、ひよりが俺の彼女になってくれてよかった。」 「いや、かなり強引でしたけど…」 「それだけ、焦ってたんだよ。」 いつも以上に優しい顔で話してくれるモジャ男。 だけど、何だか変。 「……ていうか、どうしちゃったんですか?いつもなら、そんなこと絶対に話さないのに…」 「ひよりが、俺の為に一生懸命ガトーショコラを作ってくれたから今日だけ特別だ。好きな女から手作りチョコを貰うって、こんなにも嬉しいんだな。」 モジャ男は、そう言うと私の指をパクッと口に含んだ。 !!!!!! 「ちょ…か、枢!?」 「ガトーショコラがついてた。一欠片も残さず全部食いたい…」 私の指に、舌を絡ませ味わうように舐めるモジャ男… 時折、上目遣いで私を見る目が妙に色っぽい。 .
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