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ご飯を食べ、紙袋にケーキとクッキーを入れるとお兄ちゃんが運転するバイクの後ろに乗って登校した。
「「郁斗さん!!これ受け取って下さい!!」」
な、何!?
駐輪場にバイクを停めるやいなや、たくさんの男子生徒に取り囲まれたお兄ちゃんと私。
お兄ちゃんは、とっさに私を抱き締めて男子生徒達に押し潰されないように守ってくれた。
「わかったから、早く離れろ!!俺の可愛いひよりが潰れるだろーが!!一列に並べ!!」
「「あっ!!!!すんませんでしたっ!!」」
皆、一斉に離れると90度に腰を曲げ謝ってくれた。
……何か、不良ドラマとか任侠映画でよく見る謝り方なんだけど。
ちょっと、怖い…
「いえ、大丈夫ですから…。頭を上げて下さい…」
皆、ホッとした表情を見せると一列に並んでお兄ちゃんにチョコを渡していた。
何だか異様な光景だなぁ…
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