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ていうか、列がさっきよりもっと長くなってるんだけど…
「ひより。職員室からﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙを２、３箱もらってきてくれないか？」
確かに、お兄ちゃんの前にはお供え物のようにﾁｮｺが山積みになってる。
「う、うん。ちょっと待っててね。急いでもらってくるから!!」
走って職員室に向かい、先生にﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙをもらっていると…
「俺にもﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙくれ…」
その声は、ﾚﾝｼﾞ先輩。
「ﾚﾝｼﾞ先輩、おはようございます。」
「おぅ。おはよー…」
あれ？
何だか、いつものﾚﾝｼﾞ先輩らしくない。
綺麗なｵﾚﾝｼﾞ色の髪も、いつもだったらﾜｯｸｽつくてｾｯﾄされてるのに、今日は元気がなくてﾍﾆｬってる。
「どうしたんですか？元気ないっていうか、ｹﾞｯｿﾘしてますけど…」
「あー…、怖かった…」
「は？怖い？」
ﾚﾝｼﾞ先輩にも、怖いものとかあるのかな？
「玄関に足を入れた瞬間、女共に取り囲まれていろんなところ触られてﾁｮｺ押し付けられた…。俺、食われるかと思った…」
………。
御愁傷様です。
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