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1971年1月某所。
夜闇の中、赤々と燃える炎は火の粉を巻き上げ冬の乾いた風に乗り、緑豊かだった森を焼き、山間の小さな村を呑み込んでいった。
「おとーさぁん! おかーさぁぁん!!」
「たもつ! ダメだ!」
「だって」
「ダメだ! 行ったらオレたちまで焼け死んじまう!」
「せいじは、お父さんたちを助けたくないの!?」
「たすけたいよ! 助けたいけど……っ、オレたちまで焼け死んじまったら、だれが父さんたちの仇をとってやれるんだよ!!」
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