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「そう言えば、東城って」
「桜木くんにピッタリのバイトがあるんだけどさぁ!」
東城は何かバイトをしているのか聞いてみようと思ったが、遮られた。
悠斗の声を遮って彩乃は話しを続けた。
「紹介するからちょっと付いて来て。」
「えっちょ…今から?!」
急すぎる展開に慌てる悠斗。
しかも彩乃がいきなり腕を引っ張ってきたのがさらに拍車をかけた。
東城ってこんな奴だったか?とちょっと困惑させられる。
「どこに行くんだよっ。ってか俺にピッタリのバイトってなんだよっ。」
「着いてからのお楽しみ♪」
俺に向いている仕事なんてあるはず無いし、あったらそこで、とっくに働いてるよと内心思った。
だが、そこは彩乃のペースにのまれて、とりあえず行ってみる事に。
彩乃は楽しそうな顔をしている。
「あ、待って。メール来ちゃった。」
そう言ってケータイを開いてメールを打っている。
彩乃がケータイを閉じて歩き出した。
悠斗も彩乃について行く。
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