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......数分後。
固まった血液に苦戦しながらも、なんとか洗い終わった。
「キレイになりましたね~」
「助かったぜ」
プププッと全身の毛を振るわせて体についた水をはらうと、黒猫の毛皮は艶々と光って見える。かなり高級そうな猫だ。
「わわわっ!飛ばさないでくださいよぅ......。濡れるじゃないですか」
手を拭いていたハンカチで飛んできた水滴も拭いていると、ポケットで携帯電話が鳴った。音楽を鳴らしながら振動している携帯電話を手にとって開くと、メールを受信している。
しかし司の目には、そのメールマークよりも小さく表示されている時計が映っていた。
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