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しばらく黙って黒猫を見つめていた司は、ある事を思い出した。
「......あ。ケガ、してるんじゃないんですか?」
猫に対して何故か敬語になる司。
「......あーいや、もう直ったから......」
「直った!?だって、こんなに血が......っ」
「猫が喋ってることより、出血量にそんなに驚くのか......?」
一度上げた顔をまたうなだらせる黒猫。
......何か驚くポイントを間違えたかな?
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