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佑樹も叫びたい、怒りたい。そんな感情があった。
でも、今はそんなことを考えてる余地もない。
これは、生死を賭けた戦い。
どうすれば生き残れる?
そんなことばっかり頭に浮かんだ。
放送が入る。
『今から、チームを発表する。』
ザァッ
天井から紙の幕が下ろされる。そこには一人一人の名前が書いてあった。
チーム1からチーム250まであった。
1チーム四人だとすると丁度1000人いることになる。
佑樹は慎重に自分の名前を探した。
「これじゃ、まるで高校の合格発表みたいだな」
一人でそんなことを呟いていた。
「あった……。」
チーム20
メンバー
・隅田 佑樹(男)
・佐上 梨華(女)
・八神 紅葉(女)
・野尻 健斗(男)
「これがメンバー……」
佑樹はチーム20と地面に書かれた場所に移動した。
すると、女が話しかけてきた。
「私は、八神紅葉。20歳。よろしく。あなたは?」
紅葉は、肩まで伸びている綺麗な茶い髪を揺らしていた。
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