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――二ヶ月前
「ここは……、痛って!」
佑樹は頭をかるく押さえた。
「てか、ここどこだよ。母さーん、海斗ー」
佑樹は叫んだ。
佑樹が、今いる場所は暗い。回りは何も見えない。まだそれだけだった。
「いてっ!また何かにぶつかった。暗くて無駄に歩くのは危ないな。でもここにいるのは、俺だけじゃない。話し声が聞こえる。」
ガシャッ
「まぶっ!」
さっきまで暗かった部屋に急に明かりがつき、佑樹は目を瞑ってしまった。
目をゆっくり開け見た光景は、正方形の部屋で窓がひとつもなく、壁はすべてコンクリートで出来ている。
「こんなとこだったのか。それよりも、こんな人が居たなんて……」
その部屋にはざっと1000人ぐらいいるだろうか。
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