33人が本棚に入れています
本棚に追加
みんな(特に綾部さんと吉村さん)は、松田さんの同意を得ようと必死に喋ってる。
こんなに人気のある人がどうして、僕を選んでくれたんだろう…。
部屋から目を逸らして壁に寄りかかり、ふとそんな事を考えた。
綾部さんも吉村さんも、僕よりずっと素敵で、何よりとても親しげなのに。
殆ど喋った事もない僕の、どこを気に入ってくれたのか?
「……あぁ、それいいな」
考え事をしていた僕の耳に、低く透明な声が響いて思わず視線を部屋の中に戻す。
声の主はやっぱり松田さんで、少し見惚れてしまう。
「横山ぁ、そろそろネタ打ちするぞー」
そんな僕の背中目掛けて相方の声が飛んでくる。
・
最初のコメントを投稿しよう!