なぁ、もう一回好きって言って(松横)

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みんな(特に綾部さんと吉村さん)は、松田さんの同意を得ようと必死に喋ってる。 こんなに人気のある人がどうして、僕を選んでくれたんだろう…。 部屋から目を逸らして壁に寄りかかり、ふとそんな事を考えた。 綾部さんも吉村さんも、僕よりずっと素敵で、何よりとても親しげなのに。 殆ど喋った事もない僕の、どこを気に入ってくれたのか? 「……あぁ、それいいな」 考え事をしていた僕の耳に、低く透明な声が響いて思わず視線を部屋の中に戻す。 声の主はやっぱり松田さんで、少し見惚れてしまう。 「横山ぁ、そろそろネタ打ちするぞー」 そんな僕の背中目掛けて相方の声が飛んでくる。 ・
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