赤劇シャッフル劇場

14/14
前へ
/111ページ
次へ
「谷田部さんの顔が、見たなって」 突然来て、すいません。と彼は、ほんの少し微笑んで謝罪した。 「そう、嬉しいな」 「え、…?」 「辛い時に、苦しい時に会いたくなった人間が僕で、良かった」 きっと、今までで一番、心から笑えた気がする。 後藤くんは少しの間、僕を見つめて、そっと。 額にキスを落とす。 それから、彼独特の優しい表情で「俺も」と言った。 「俺も、会いたい思た人が谷田部さんで良かったです」 嗚呼、なんて幸せなんだろう。 大好きな、大好きな後藤くん。 今日の言動を、決して気紛れなんかで片付けないで。 お願い、お願い…だから。 end 選択肢お題 より ・
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加