赤劇シャッフル劇場2

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「え、あ…うん」 「池田さんは?俺の事、好き?」 「そりゃ、もちろん!」 自信を持ってそう答えると、亘は不機嫌丸出しの顔で「じゃあ」と身を乗り出す。 「じゃあなんで、何もしてくれないんですか!?」 我が家のソファーの上。 少し身を怯ます俺と、どんどん前に来る亘。 「それは…」 「それは?」 「やっぱり大切にしたいし」 「充分大切にしてもらってます」 なかなか手を出せない情けない俺に、ほとほと愛想が尽きたらしい亘の顔に、いつもの幼い笑顔がない。 「いや、あの」 「……なんですか」 「亘の事、大切にするって村健とかに約束、したし」 言い終わった瞬間、亘は盛大にため息を吐いた。 「言い付け守るとか。池田さんは、忠犬ハチ公ですか」 呆れたようにクスクス笑って、俺の首に腕を回す亘。 「!ちょ、亘っ」 「俺は壊れ物じゃないんで。多少手荒く扱ったって、平気です。」 そのまま笑い顔が近付いて、軽く触れる唇。 「…っもう、アイツらに何て言やぁいいんだよ」 「『コイツは俺んだから、指図するな!』とか?」 誰か。この意地悪く笑うどS小悪魔の攻略法を、教えて下さい。 end 初々しい恋10題 より ・
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