霧中

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夢の中っていうには冷たくて 夢中というにはほど遠くて たんたんと、 とんとんと、 ただカチカチ時計は進んでく。私の死のカウントダウン。 10年前の私 今の私 10年後の私 ちょっと暇つぶしに並べてみた、 そして質問してみたの。 「夢はありますか?」 って。 10年前の私は答えるの「ある。」輝かしい笑顔でね今の自分は答えるの「生きるので精一杯」疲れた顔でさ そして10年後の私は答えるの「そんなのただの幻想、くだらない」だって。 全てを諦めた顔で ねえなんだろこの虚しさ 小さな頃に思い描いた全てが現実にはなりはしない。 私は今でも一般庶民、お金持ちでも空飛ぶスーパーヒーローでもない。
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