調度良い目眩ましだ※

31/38

2963人が本棚に入れています
本棚に追加
/3000ページ
今は未の刻を回ったくらいだから、きっと普段なら子供が遊んでいそうな境内。 でも、今は誰もいなくて木漏れ日が揺れているだけ。 「お邪魔します」 一応断りだけいれて、境内にある大きな楠の木の下に座る。 空気が清浄なせいか、心地よい。 そよそよと、風が頬を撫でる。 昨夜は本当に死ぬかと思った。 永倉さん、報告書できたかなぁ。 千春、良い子だなぁ。 総司さん、かぁ。 私はそのまま、うとうとと眠りについた。 ▽▽▽ 土方さんに言われて、松田の後をつけて来たんやけど…。 おぉ~ぅい、そこで寝るんかいな! いっくら今は安全や言うても、神社で寝るやつあるかいな。 お坊ちゃんやったら、「僕、ふかふかの布団じゃなきゃ寝ないもん」くらいでいたれって。 .
/3000ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2963人が本棚に入れています
本棚に追加