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今は未の刻を回ったくらいだから、きっと普段なら子供が遊んでいそうな境内。
でも、今は誰もいなくて木漏れ日が揺れているだけ。
「お邪魔します」
一応断りだけいれて、境内にある大きな楠の木の下に座る。
空気が清浄なせいか、心地よい。
そよそよと、風が頬を撫でる。
昨夜は本当に死ぬかと思った。
永倉さん、報告書できたかなぁ。
千春、良い子だなぁ。
総司さん、かぁ。
私はそのまま、うとうとと眠りについた。
▽▽▽
土方さんに言われて、松田の後をつけて来たんやけど…。
おぉ~ぅい、そこで寝るんかいな!
いっくら今は安全や言うても、神社で寝るやつあるかいな。
お坊ちゃんやったら、「僕、ふかふかの布団じゃなきゃ寝ないもん」くらいでいたれって。
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