調度良い目眩ましだ※

38/38
2956人が本棚に入れています
本棚に追加
/3000ページ
だけどな。 「今、立てへん。 もうちょっと待って」 「何故だ」 チョイチョイと、自分の股間の方へ指を差す。 一君は「…ああ」とだけ言うと先に行くようで、俺を置いて歩き出した。 「ま、待って! なぁ、松田って一体何なん?」 一君には呆れられそうやけど、松田のことを知りたい。 監察やなくて、山崎烝として。 「諦めないなら、自分で調べろ」 振り向きもせんと、ホンマ冷たいわ。 でも、そやな。 男の意地にかけても、松田のことを調べたる。 それだけやない、俺のことも知ってもらって、俺のリサーチ力にかけて落としたるわ。 それまで、固いさらし巻いて、皆の目を誤魔化して、ばれへんようにしときや。 .
/3000ページ

最初のコメントを投稿しよう!