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だけどな。
「今、立てへん。
もうちょっと待って」
「何故だ」
チョイチョイと、自分の股間の方へ指を差す。
一君は「…ああ」とだけ言うと先に行くようで、俺を置いて歩き出した。
「ま、待って!
なぁ、松田って一体何なん?」
一君には呆れられそうやけど、松田のことを知りたい。
監察やなくて、山崎烝として。
「諦めないなら、自分で調べろ」
振り向きもせんと、ホンマ冷たいわ。
でも、そやな。
男の意地にかけても、松田のことを調べたる。
それだけやない、俺のことも知ってもらって、俺のリサーチ力にかけて落としたるわ。
それまで、固いさらし巻いて、皆の目を誤魔化して、ばれへんようにしときや。
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