結果さえ果たせば君も自由になれる

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▽▽▽ 屯所の建物の前に移動した私達は、残っていた隊士達に囲まれるような形になりました。 誰もが事情を飲み込めない様子で、ただ私達の動きを一つ一つ目で追っている。 原田さんが近藤さんたちを連れて強面のまま到着した時には、彦斎の手にも刀が握られている状態でした。 刀は土方さんが貸したもの。 いくら技や力があっても、それに耐えられる物でないと勝負になりません。 彼なら少しは、私を楽しませてくれそうですから。 いつも一君や永倉さん達と試合をしていても、命までは奪い合えませんから。 魂が震えるとはまさにこのことで、根本にある私の戦いへの欲求が、鼓動を早くする。 ましてやヒマリ君の命を救えることもできるなんて、益々殺る気が出ます。 「双方、構え」 まるでいつもの試合の如く、土方さんが号令をかける。 隊士のヒソヒソした声が止んだ。 「待って下さい!」 息さえ止まっていた空気を破るヒマリ君の声。 ええ、貴女が止めることは容易に想像がついていました。 .
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