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私達はもっと学ぶべきですねと、いつだったか遊んでいる子供達を見ながら彼女が口にしていました。
暴力は刀が無くとも拳があれば、誰でもできる。
力以外のことで様々な問題を、皆で考えて乗り越えるために、未来を担う子供に学問は大切だと彼女は熱い瞳で言っていた。
私には誇れるような学はありません。
話し合いで解決できるような口も持っていません。
でも、もしも持っていたとしても、私はこうして刀を握っていたでしょう。
多少学んでいたヒマリ君だって刀を持っているんです。
私達がしていることは、暴力でも人殺しでもない。
悪や正義なんて言葉は、二の次どころか三の次。
たくさんの言葉があったとしても。
守るべきもののため、その礎になるため。
「おおぉぉぉ!!」
「いきます」
私達は刀を離さないでしょう。
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