結果さえ果たせば君も自由になれる

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▽▽▽ 馬に乗るのは久しぶりだったが、栗毛の牝馬との息が合っていたのか、ごねられること無く走らせることができた。 目的地である屋敷に着いた時も、屋敷の主はまるでこうなると予想していたかのように、揉めることなく彼の妹に同行を願うことができた。 再び帰路を馬を走らせ、俺の背中にしがみつく女は、緊張から筋肉がこわばっている。 彦斎が人質を取り逃亡を謀ろうとしていることを伝えた時は、気丈にふるまっていたが…。 動揺を隠しきれない震えを誤魔化すように、俺の鳩尾の辺りで固く組まれた両手。 あまり締め付けるな、とも言えずに馬を走らせる。 屯所の正門が視界に入れば、門番の隊士も除き込むように中を見ていた。 間に合ったか。 「おおぉぉぉ!!」 彦斎は死ぬだろう。 そして、全てが闇に葬られるだろう。 .
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