第一章

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第一章

「…ィってー、なんなんだよ」 クロは頭を抑えながら体を起こして辺りを見渡す。 「クッソ、どこだよここ」 目が覚めて気づけばまったく見覚えのない場所にいた。辺りには木が多い茂っているだけで何もない。 「おれ…たしか、ィっ」 この場所に来る前の記憶を思い出そうとすると酷く頭が痛む。 「いったいなんなんだよ!」 クロはイラつき手近にあった木を殴りつけた。しかしそんなことをしても手が痛むだけで何の解決にも繋がらなかった。
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