chapter2

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「まぁ確かに、女子高生がグランド覗いてたら怪しいかもね」 横で話を聞いていたお母さんは、何故か笑ってる。 「笑い事じゃないよ。覗きじゃなくて、見学だから!全く、イマドキの小学生って何であんなにも生意気なのっ?」 水沢って子の顔が浮かんでくる。 仁王立ちして、人を犯罪者かのように蔑んだ目で見てきたあの顔が。 「水沢は頭いいからさ。たぶん、今期の児童会長に立候補すんじゃねぇ?」 「なんか、分かるかも……」 そんな感じするする。 しかも、立候補ってとこがミソだよね。 「でも、アイツと大翔ってつき合ってるらしいんだよね」 「へ!?」 思わず、変な声が出てしまった。 今、何か聞こえたような……? 克也さん、何ておっしゃったんですか!? 「小学生でつき合うとかってあるの?」 お母さんも驚いてる。 私とは違った意味だろうけど。
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