20㌢メンタル

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* 2年のクラス替え。 始業式終わり、 先生から次のクラスが書かれている紙を 元のクラスの教室で配られた。 友達と一斉に見ようと話し、全員が紙を手に取るまで待った。 「せーの!」 私は『3』と書かれている自分の紙を見て またかよと呟いた 友達に同じ数字はなく、見事に皆バラバラ 不満そうな顔をして皆それぞれの教室に向かう 一人を除いて 私は頬杖しながら 教室に入ってくるこれからのクラスメイトを眺めていた 「うわ、マジか」 後ろを振り向くと 顔をひきつりながら立っている女子生徒がいた。 そいつは小学校からの知り合いで、リサという。 良く対立しては喧嘩していた仲だった。 「こっちのセリフやわ、アホ」 「アホにアホ言われたないわ!」 別に馬が合わないって訳じゃなく お互い似た者同士なだけだ。 「あ。」 リサは誰かを見つけたように向こう側を見ている その方向を見ると 知っているヤツがそこに座っていた。 そいつもまた 小学校からの知り合いである。 だが私はそいつと仲良く話しているヤツが気になった。 どこかで会ったはずだが その日は全く思い出せなかった。
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