幸せだった頃

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「じゃあ、練習終わったら一緒に帰ろうね。」 「どうせ俺は荷物持ちなんだろ。」 「よくわかってるじゃん。それじゃあ部活始めようか。」 ――――――――――― 「これで今日の部活を終わります。起立。礼。」 『ありがとうございました。』 早めに楽器を片付け、音楽室を出て自転車置き場へ向かう。 その途中で、友人の黒田と会った。 「練習おつかれ~。」 「よう、黒田もおつかれ。」 「吹部どんな感じ?」 「まあまあかな。けどもうちょっと音に厚みが欲しいかな。バド部は?」 「俺の天下。」 「あぁ、そう。」 「なんだよ、なんかツッコミいれろよ」 「事実なんだから仕方ないだろ。お前強いし。」 「まぁな。」
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