1人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺は進路どうしようかなぁ。」
「黒田は頭良いんだから、どこでも推薦もらえるだろ。」
「まあね。」
「うわ、認めやがった。」
事実、黒田は頭良い。
テストではいつも高得点をとり、順位もかなり上位の方だ。
「けど、実際高校なんてどこも一緒だよな。」
「へー、へー、そうですね。」
「なんだよ、岡崎。そんな拗ねた顔して。可愛いぞ。」
「うわ、キモ・・・・。」
「・・・・リアルに受け取るなよ。・・・照れるだろ。」
「ハァ。」
俺は深く溜め息をついた。
「まあ、そんなことは置いといて、結局黒田はどこにするんだ?」
「んー、まあ、お前と同じ所でいいかな、と思ってる。」
「なんだそれ・・・。俺の学力とお前の学力の差を考えてみろよ。俺と同じ所で、お前の親が納得するのかよ。」
「いいや、しないだろうな。だから、お前が勉強頑張って、俺に相応しい学校を選んでくれ。」
「コイツ・・・。」
俺はまた溜め息をついた。
最初のコメントを投稿しよう!