幸せだった頃

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「お待たせー。じゃあ帰ろっか。」 瀬倉が自転車のカゴに手持ちカバンをいれてくる。 「そっちの担いでるのも貸せよ。」 「いや、でも籠に入らないじゃん。」 「俺が持つって言ってるんだよ。どうせ荷物持ちなんだろ。」 「・・・・・また、借りってやつ?」 「・・・・・」 「まあいっか、ならお願いね。」 「ん。」 担いでいたカバンを俺に渡す。 「別にいいのに、借りなんて。いつも悪いじゃん。」 「別にそんなんじゃねえよ。ただ俺が持ちたいだけなんだ。」 「ふーん。まぁ、岡崎君はそういう性格だから仕方ないけどね。」 「そういうことだ。」 そして2人で歩き出した。
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