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「美愛……どうした?」
動かないあたしを見て、不思議そうな顔で聞いてくる玲央。
その言葉に、あたしは小さく俯いた。
本当は、みんなの溜まり場に行ってみたい気もする。
でも、それと同時にあたしは行ってはいけないような気がした。
あたしは、今はもう抜けたといっても、覇王の人間だったことに変わりはない。
敵対はしてなくても、同盟や傘下でないチームが他のチームの溜まり場に行くことはタブー。
だからあたしは、暁の溜まり場に行くことを躊躇っていた。
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