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玲央に続いて階段を上り、一番奥のドアの前まで来た。
きっとここは幹部室。
暁の中でも、ごく一部の限られた人間しか入れない。
やっぱり、あたしが入るのは気が引けるなぁ……
「ほら、突っ立ってねぇで入るぞ」
なかなか入ろうとしないあたしの手を引き、玲央が部屋の中に入った。
「や~っと来たか♪美愛こっちこっち!」
あたしが入ると、天馬がそう言って手招きした。
「どれがいい?」
腕いっぱいにジュースのペットボトルを抱えている天馬。
「えっ、いいの?じゃあオレンジジュース」
あたしが言うと、天馬は満面の笑みでオレンジジュースのペットボトルを渡してきた。
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