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「何で?あたし、玲央の女でもないし。それに、チームに女を置くってことは…………」
「チームが強くなる反面、弱みにもなる、だろ?
んなことわかってんだよ」
あたしの言葉を遮って、玲央が言った。
「暁姫が総長の女じゃなきゃダメとは決まってない。
暁姫は、チームを懸けてでも守りたいと思う女の子のこと─────
俺たちにとっては、それが美愛ちゃんなんだ」
叶多が優しく微笑んだ。
あたしが、みんなにとって守りたいと思う女の子…………
叶多の言葉が、なんだかくすぐったかった。
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