叶多side

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「……最初からそう言え」 最後に、空夜がにやりと笑って言った。 「みんな……ありがとう」 唇を噛み締めながら、肩を震わせる玲央。 感動的なムードになってきた時………… 「く、空夜……てめぇよくも…………」 床に伸びていた天馬がもぞもぞと起き上がり、雰囲気をぶち壊した。 「天馬、もう一発食らうか?」 「……全力で遠慮します」 空夜の殺気に負け、しゅんと小さくなる天馬。 いつのまにか、俺たちの間はいつもの空気に戻っていた。
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