体育祭

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「何故お前が悩む必要がある?」 俯いてるあたしに、香川が優しく言った。 「これはあいつらが決めたことだ。 仮に何かあったとしても、それはお前のせいじゃない」 香川があたしの頭をくしゃっと撫でる。 「お前が責任感じる必要なんかねぇ…… だから、あいつらの前では笑っといてやれ」 香川の言葉が、あたしの胸に響く。 香川の笑顔に、あたしもつられて自然と笑顔になれた。
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