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あたしが頭を抱えていると、いきなり一人の男に腕を掴まれた。
……どうやら、本気であたしを拉致る気らしい。
あーもう、暁といい羅刹といい、ホントに何なの?
面倒臭いったらありゃしない。
「……もういい、もう知らない」
考えるのも面倒臭くなり、自分の中で何かが吹っ切れてしまったあたし。
掴まれた腕を思いっきり振り払い、あたしは男たちを睨み付けた。
「ナンパだったら、鏡見てから出直してくれない?」
あたしが嘲笑いながら言うと、男たちの目付きが変わった。
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