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気付けば、辺りにはボロボロになった男たちが転がっているだけだった。
「あーあ、つまんない……
ね、あんたたち羅刹なんでしょ?」
あたしは一番近くに倒れていた男に問い掛ける。
しかし、男の意識は半分飛んでいて目も虚ろだった。
「あんたんとこの頭に伝えといて?
……弱すぎて笑える、ってさ」
あたしはそう言い残し、ゆっくりと歩き始めた。
そして再び迷子になったのは、言うまでもない…………
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