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「あたし、覇王だったんだよ？
分かってて言ってるわけ？」
あたしがそう吐き捨てると、玲央が悲しそうに眉を下げた。
「わかってる。
わかってるけど、でも、お前を放っとけなかった。
……お前の目、すげぇ悲しそうなんだよ。
うまく説明できねぇけど、とにかくこのままお前を放っておいちゃいけねぇ気がしたんだ」
その言葉に、思わず顔を背けるあたし。
……あなたに、あたしの何がわかるの？
仲間を裏切り
仲間から恨まれ
仲間に追われる……
そんなあたしの気持ちの、何がわかるって言うの？
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