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「お前を守りたい」
玲央の言葉が、あたしの胸にふわりと響く。
あの日から、ずっと凍りついていたあたしの心を溶かすように……
あたしの胸に、深く深く響いた。
「……どうしてそこまでしてくれるの?」
あたしは、瞳を閉じながら静かに聞いた。
「俺が…………お前に惚れたから」
その答えに驚いて目を開くと、目の前に玲央の顔のドアップ。
相変わらず、悔しいくらいに綺麗で整った玲央の顔。
「俺の女になれよ。
そしたら、ずっと守ってやる……」
玲央の甘い声に、背筋がぞくぞくする。
あたしを……守る…………?
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