7.悪夢の始まり

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私はみんなと別れて車に向かった。 秋人も一緒に帰ろうって言ったのに 「俺はいいから。明日までにはその顔なんとかしろよ。あと千景さんによろしく。」 って言って帰った。 …そんなに酷い顔してた? 千景に感づかれないようにしないと…… 車の窓をコンコンと叩いたら千景はすぐに鍵を開けた。 「……てっきり黒川君も一緒かと思ったんだけど。」 ちなみに千景と秋人は何回か会ってるからお互いの事を知ってる。まぁ、秋人が毎日帰り家まで送ってくれたら会うだろうけどね。 ていうか秋人はいつまで私を送らされるんだろ。なんか段々申し訳なくなってくる… 『自分はいいってさ。あ、あと千景によろしくって言ってたよ』 「ふーん…よろしく、ねぇ」 『どうかした?』 「いや、なんでもない」 二人って見た感じ普通なんだけどなんかピリピリしてるような気がする… 「今日は楽しかったか?」 千景が運転しながら突然聞いてきた。 『え!?あ、うん。楽しかったよ!』 私はなるべく明るく言った。 「そうか」 それ以上千景は何も話さなかった。 そしてお互い無言のまま家に着いた。
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